バルシューレ
ドイツ・ハイデルベルク大学のクラウス・ロート教授が開発した バルシューレは,科学的知識に裏付けられた理論と実践プログラムによる子どもの年代に適したボール運動プログラムです.
バルシューレには,2つの目標があります.
1つ目は,一般的な目標で,すべての子どもに楽しく身体活動を実施してもらうことです.
2つ目は,近年のボールゲームの課題に即したもので,子どもボールゲームにおいて適切な導入プログラムを提供することです.
このバルシューレには,4つの重要な理念があります.
- 多様な運動やゲームを経験し,汎用的な能力を身につけること
- 子どもの発達に適したプログラムを提供すること
- 楽しいと感じる学習機会を提供すること
- 修正指示の全く(又はほとんど)ない指導をすること
NPO法人バルシューレジャパンHP
このプログラムは,現在ではドイツ国外にも広がりをみせ,競技種目への発展を志向したプログラム,健康増進運動プログラム,学校体育授業のコンテンツ,タレント発掘プログラム,障害者スポーツへの導入など,多様な発展をみせています.
日本への普及
ドイツのハイデルベルク大学と研究交流のあった奈良教育大学で2007年にバルシューレが取り入れられました。2009年にはNPO法人バルシューレジャパンが設立され,2014年から指導者制度がスタートし,日本国内への本格的な普及が始まりました.
北海道での活動
北海道教育大学では2014年から,たびたびドイツのハイデルベルク大学を訪れ,独自の実践と研究を積み重ね,「バルシューレ北海道」として実施しています.地域スポーツクラブSLDIと連携し,今日までバルシューレの教育・研究活動を行い,バルシューレ開発者のクラウス・ロート先生と共著でバルシューレのテキストを発刊しています.